2023年 子どもにやさしい企業フォーラム
- 台湾グッドネイバーズ協会は、2023年11月17日に銘伝大学金融テクノロジー応用学士・修士課程および中華民国消費者文教基金会と共同で「2023年 子どもにやさしい企業フォーラム」を開催します。
- イベントの詳細や参加申込方法については、こちらをご覧ください。
- 子どもにやさしい企業とは、子どもを重要なステークホルダーと認識し、企業が子どもの権利を尊重し支援する責任を理解し、国連の「子どもの権利とビジネス原則」に従って、企業の中核的な経営戦略に子どもの権利を組み込み、商業的利益を確保すると同時に持続可能な経営を強化する企業を指します。たとえ子ども向け製品やサービスを提供していない企業であっても、子どもの権利を重視するべきです。企業の子どもの権利に対する責任は、児童労働を排除するだけに留まらず、子どもが成長する過程で大人の特別な配慮と導きが必要であることを理解する必要があります。子どもの養育者、使用する製品やサービス、成長・遊びの環境、将来の就業機会などは、すべて企業の生産および運営活動に密接に関係しています。
- 近年、国際的にサステナビリティの概念が注目され、多くの台湾企業がサステナブル開発目標(SDGs)を企業のESG(環境・社会・ガバナンス)報告書に反映させるようになっています。今日の子どもたちは明日の社会の担い手であり、子どもの権利は企業のSDGsにおいて中核に据えられるべきです。国連児童基金(UNICEF)も示している通り、SDGsの実現は児童の権利条約と密接に関連しており、子どもの権利が保障されなければ、未来の社会の発展は阻害される恐れがあります。企業は、サプライチェーン、バリューチェーン、広告、製品設計、従業員など、子どもへの直接・間接的な負の影響を排除するだけでなく、積極的に子どもの権利を推進する役割も担う必要があります。とくに出生率が世界で最も低い台湾においては、企業が子どもの健全な成長と発達を支える環境、また親が安心して出産・育児できる政策と制度を提供する責任があります。
- 台湾グッドネイバーズ協会は2022年より、台湾における子どもにやさしい企業調査を実施しています。この調査は、「子どもの権利とビジネス原則」および『子どもの権利をESG評価に組み込むための投資家ツール』に基づき、2020年の台湾上場企業のCSR報告書を分析しました。調査の結果、企業が子どもを独立した重要なステークホルダーとして十分に認識しておらず、334件の企業報告書のうち「子どもの権利」に言及されたのはわずか5件でした。これは、台湾企業における子どもの権利に対する認識が依然として不十分であることを示しています。
- 企業が子どもの権利をどのように業務に取り入れるかを理解してもらうため、今回のフォーラムでは、企業と子どもの権利に関する責任について専門家や学者が解説し、またグッドネイバーズ協会による子どもにやさしい企業調査結果を共有します。これにより、参加者の子どもの権利への関心を高め、企業が日常の業務や企業文化に子どもの権利を積極的に取り入れる契機となることを目指します。